3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/21(金) 23:49:50.08 ID:bX82popsO
第一話~他力本願の召還なんです~
( ><)「ククク……魔界から出てきてはや30年……遂にこの時が来たんです!
出てきた時は力は無いわ、金は無いわ、オマケに戸籍も何にも無いしどうすりゃ良いかわからなかったんです……」
(。><)「あのときは苦労したんです。戸籍が無いからバイトもロクに無かったし、何とか時給700円のビデオ屋に入れたけど、給料分割払いとか……」
( ><)「まぁ30年続けたおかげで時給4300円になったから別に良いんですけどね」
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/21(金) 23:51:07.09 ID:bX82popsO
( ><)「さて土地は買ったし、召還の準備もバッチリなんです。あとは召還するだけ。バイトの時間もありますし、さっさと始めますか。
でもどんな方が来るんでしょうかねぇ」
(*><)「やっぱりかわいくってボンキュッボンでムチムチな方が良いんです。世界征服を進める内に親密になって、そのあとは2人で……フヒヒw」
( ><)「さて、ひとりごともそろそろ多すぎるので、始めますか。
え~ウンタラカンタラソレッ!ホイ!」
ガチムチーン!!
( ゚∋゚)「ん?どこ?ここ」
( ><)「チェンジ」
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/21(金) 23:52:05.74 ID:bX82popsO
第二話~破壊神はおっかなかった~
(;><)「すみません。先ほどは取り乱しました。
ちょっと予定が違ったっていうか、ムチムチって言うよりガチムチっていうか……
だからこのスピニング・トゥ・ホールドを解いて欲しいんです!」
( ゚∋゚)「まぁ呼び出した理由はわかったわ。
で、何で俺なんよ?」
(;><)「そ、それは魔法陣が無作為に……アッー!
足取れちゃう!取れちゃう!やめてやめて!」
( ゚∋゚)「で、帰れんの?俺」
(;<●><●>)「そ、それはもちろんなんです!
それはそうと、もう瞳孔開いてきてるんですけど!」
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/21(金) 23:52:41.91 ID:bX82popsO
( ゚∋゚)「なら帰せば良いじゃん。なんでしないのよ」
(;<●><●>)「今、魔力が枯渇状態で!呼び出すのが精一杯でして!
世界征服したら帰せるんですけど!」
( ゚∋゚)「……」
(;<●><●>)「やっとやめてくれましたか…
ん?そんな端にロープ貼ってどうするんです?」
( ゚∋゚)「マッスルミレニアム!」
(<○><○>)「グホォ!」
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/21(金) 23:55:13.56 ID:bX82popsO
第三話~ダンジョン作るんです!~
( ><)「とりあえずダンジョンを作るんです。
ツルハシを使えば簡単だと思いますが、まぁ最初は適当で良いんです。
最初の勇者も弱そうですし」
( ゚∋゚)「なんでわかんの?」
( ><)「これが最初勇者のプロフィールなんです」
( ^ω^) 勇者ブーン
レベル3
装備 武器 こんぼう
防具 旅人のふく
技 なし
( ゚∋゚)「え?こんなんで良いのか?最初とはいえ弱すぎだろ…」
( ><)「まぁ最初ですし」
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/21(金) 23:56:28.05 ID:bX82popsO
( ゚∋゚)「んじゃ適当に掘ってみるわ」
( ><)「お願いするんです」
ザッザッ
( ゚∋゚)「お?なんか出た」
(緑)
( ><)「それはニジリゴケなんです。
戦闘力は最低ですが、土の中の養分を動かしてくれるので、大切なんです」
( ゚∋゚)「なんで?」
( ><)「土の中の養分の量によって、出るモンスターが違うんです。
養分が一定以上溜まれば、そこから虫が生まれます。更に溜まればトカゲが誕生します。
そして虫はコケを食べ、トカゲは虫を食べるんです」
( ゚∋゚)「なるほど。食物連鎖が起きる訳だな。」
( ><)「その通りなんです!」
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/22(土) 00:00:01.10 ID:yqFYOX0yO
( ><)「まぁ例外もいろいろありますが、それはまたその時に説明するんです
とりあえず今は勇者来ちゃうんで掘って欲しいんです」
( ゚∋゚)「はいよ~。」
ザッザッ
( ><)「最初はどうなる事かと思ったけど、結構頼りになりそうなんです。
このまま世界征服したらさ、とっとと帰して僕は……」
(*><)「ウヒヒ」
ザッザッザッザッ
( ><)「もうすぐ勇者が来そうなんですー!
具合は……って土が無い!」
( ゚∋゚)「お!来るか!モンスターハウス作っといたからなw
楽勝だろ!」
ポーン
( ) > <
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/22(土) 00:02:19.60 ID:yqFYOX0yO
(#><)「こんなにだだっ広くしちゃったら、コケが食べるものなくなっちゃうでしょ!」
( ゚∋゚)「だってモンスターの力を存分に発揮できるじゃん?
って事は最強じゃん!」
(#><)「ああもう勇者来ちゃうのに!
だから、コケが食べるもん無くなったらコケが死ぬでしょ?
コケが死んだら食べるもん無くなった虫が死ぬでしょ?虫が死んだらトカゲが死ぬじゃないですか!」
( ゚∋゚)「だから、それは勇者帰ってから用意すりゃ良いじゃん。
なに怒ってんの?乳酸菌取ってる?」
(#><)「だからそれまでに別の勇者来たらどうすんですか!
あとあなたがそのセリフを言っちゃダメなんです!」
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/22(土) 00:03:33.13 ID:yqFYOX0yO
( ゚∋゚)「え?来るの?」
( ><)「まだわかんないですけど、多分……」
(#゚∋゚)「じゃあどうすんだよ!」
(#><)「だから怒ってんです!」
( ^ω^)「勇者!参上!!」
ババーン!
(#><)「新聞はけっこうです!」
バンッ!
( ><)「とりあえず土がまた増えてくるまで待つしかないんです
やっちゃった事は仕方ないんです」
( ゚∋゚)「そうか…とりあえず茶でも淹れるわ。
どこ?」
( ><)「そこの戸棚の中なんです。
はぁ、しょっぱなからこれですよ……
あの30年間はなんだったんでしょう……」
ゴソゴソ
( ゚∋゚)「これか。ん?なんかノートがあるな。日記か。
弱みでも握ってやるか」
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/22(土) 00:06:09.89 ID:yqFYOX0yO
魔王日記
ようやく魔界から出れたんです。力の大半は無くなってしまったけど、ここから僕の世界征服は始まるんです。
( ゚∋゚)「なるほど……ってコレ30年も前の日付じゃないか。
アイツ…そんなに前から……」
最近の魔王日記
ようやく準備が整ったんです。これまで長かった苦労も報われるんです。
そういえば、あした召還する人はなんて呼べば良いんでしょうか?それっぽい名前……
『千の術をもつ男』?『ベルリンの青い矢』?
いや、これは見てから決めましょう。
願わくば可愛い女の子で、でも素質がある子がいいんです。
でも勝手に呼び出す訳だし、無理強いはできないんです。
明日から始まる世界征服が楽しみなんです。
( ∋ )「あいつ……良いとこあるじゃねぇか…」
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/22(土) 00:07:32.60 ID:yqFYOX0yO
( ゚∋゚)「お茶淹れたぞー」
( ><)「あ、どうもなんです」
( ゚∋゚)「よっこいしょっと。
そういえば、俺お前のこと何て呼べば良いんだ?」
( ><)「そうですねぇ…あ、おいし。
魔王とかで良いですよ」
( ゚∋゚)「それは肩書きだろう。
固有名詞は無いのか?」
( ><)「一応…わかんないですという名前が」
( ゚∋゚)「え?それが名前なんだ。
まぁいいや。んで俺はクックルと言うんだが、二つ名みたいなかっこいいのは無いかな?」
(*><)「それは考えてあるんです!ズバリ!『破壊神』なんです!」
(*゚∋゚)「(橋本)……良いな。破壊神。
なんかやる気出てきたわ」
( ><)「気に入ってくれて良かったんです!
改めてよろしくなんです!破壊神さま」
( ゚∋゚)「よろしく。魔王」
こうして、二人の世界征服は始まった!
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/22(土) 00:16:34.24 ID:yqFYOX0yO
一方その頃の勇者。
( ^ω^)「ただいまだお!」
J( 'ー`)し「あら?もう倒しちゃったの?短い旅だったわねぇ」
( ^ω^)「違うお!なんか締め出されちゃったんだお!」
J( 'ー`)し「……てことは倒してない訳ね。」
(;^ω^)「また明日行くお!」
J( 'ー`)し「…また明日、また明日ってそれで何年あんたが何もしないでいるの?
カーチャンもう疲れちゃったわ……」
(;^ω^)「カーチャン!包丁下ろすお!危ないお!」
J( ゚ー゚)し「大丈夫よ。ブーン。痛いのは一瞬だから…」
ザクッ
王様 「おお!勇者よ。しんでしまうとは情けない」
(;^ω^)「こんなことでも復活するとは……
またチャレンジするかお」