2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/27(火) 20:32:30.95 ID:ka1ZbywdP
このお話は、古文などほとんど読めない>>2が、辞書を引き引き作ったものです。
そのため、間違ってたりおかしいところが沢山あると思います。
もし誤りに気が付きました識者の方がいらっしゃいましたら、後でそっと教えてもらえるとありがたいです。
原作 「倉野憲司 校注 古事記」 (岩波文庫)
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/27(火) 20:34:14.31 ID:ka1ZbywdP
<序>
臣下の身分として、わたくし内藤が申し上げます。
この世界の出来事はまことに面白く、天地が分かれてから色々なことがありました。
始めは真っ暗で、何もかもがはっきりとしない状態でしたが、
そこから様々なものが生まれ、多くの神々もそこから生まれたのだ、ということを私は伝え聞いております。
( ^ω^)ブーンが古事記を編纂するようです
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/27(火) 20:35:29.10 ID:ka1ZbywdP
歴代の天皇陛下も、いにしえの出来事は大切に考えておられたようで、
今の世の中が乱れてしまわないよう、それはそれは様々な努力をなされていたそうです。
そして。
そもそもの発端は、天武天皇の御世にまで遡ります。
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/27(火) 20:36:46.91 ID:ka1ZbywdP
「僕が聞いたことなんだけどね」
「伝統ある家に伝えられてきた昔の話がさ、どうもそれぞれで違っちゃってるみたいなんだよ」
「これは今のうちに正しておかないと、後々とんでもないことになっちゃいそうな気がするんだよね」
「だからさ、君、ちょっといいかい?」
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/27(火) 20:38:23.31 ID:ka1ZbywdP
ξ ゚⊿゚)ξ 「………はい、なんでしょうか」
「君は記憶力がいいんだってね。一度見聞きしたことは忘れることがないとか」
ξ ゚⊿゚)ξ 「その通りです」
「その能力を見込んで君に一つお願いがあるんだ」
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/27(火) 20:40:05.16 ID:ka1ZbywdP
こうして天武天皇は、ツンデレという人物に全ての伝承をそらんじさせたのです。
しかしその後、天武天皇はお隠れになられてしまいました。
その試みはついに成されることなく、時は流れて今の世に至ります。
72秒規制とか氏んで欲しい……
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/27(火) 20:41:31.87 ID:ka1ZbywdP
僭越ではございますが、私は考えました。
陛下のご威光は四海に及び、瑞祥の報告は絶えるところを知りません。
もはやその名は、唐国の王よりもとどろいていらっしゃると申し上げるばかりです。
そうして陛下は、伝承の誤り伝わっていることを惜しみ、その訂正を臣下の内藤にお命じになられたのでございます。
「ツンデレの暗誦する、天武天皇が正そうとした伝承を編纂し、持ってきなさい」 と。
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/27(火) 20:43:02.08 ID:ka1ZbywdP
私は仰せの通り、謹んでこと細かく取りまとめました。
しかし、書き記すのは昔のことば。
文章にするのはまことに困難な作業でありました。
何せ、漢字で書かなければいけませんから、その苦労もひとしおでございます。
そこで私は、漢字の音読みと訓読みを交えて簡単に記し、
意味が通じないところは出来るだけ注釈を付けるように心がけたのです。
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/27(火) 20:44:16.09 ID:ka1ZbywdP
このように書き記しましたところ、その内容は天地の別れて以降、推古天皇の御世までと相成りました。
一つが長くなってしまうと不便でございますので、これを上・中・下の三巻に分割し、
全三巻、謹んで献上いたしますと、臣下内藤が謹んで謹んで申し上げます。
和銅五年正月二十八日
正五位上勲五等内藤ホライゾン
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/27(火) 20:45:32.00 ID:ka1ZbywdP
( ^ω^) 「ふぅ………」
( ^ω^) o0(何度書いても慣れないお………)
ξ ゚⊿゚)ξ 「ブーン、ちょっといいかしら?」
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/27(火) 20:46:46.43 ID:ka1ZbywdP
( ^ω^) ・・・・・
ξ ゚⊿゚)ξ 「ブーン?」
( ^ω^) ・・・・・
ξ ゚⊿゚)ξ 「ちょっと、聞いてるの?」
( ^ω^) 「………ん? ああ、ツンかお。今日も朝からご苦労様だお」
ξ ゚⊿゚)ξ 「ふん、陛下から命じられて仕方なくやってるんだから。勘違いしないでよね」
( ^ω^) 「うん、大丈夫だお。わかってるお」
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/27(火) 20:48:00.27 ID:ka1ZbywdP
ξ ゚⊿゚)ξ 「ふうん、やけに大人しいわねえ。いつになくボーっとしているし」
ξ ゚⊿゚)ξ 「何か悪いものでも食べたの?」
( ^ω^) 「いや、何でもないお。ちょっとくたびれてるのかもしれんお」
ξ ゚⊿゚)ξ 「あっ、そう」
ξ ゚⊿゚)ξ 「まあ、ボーっとしてるのはいつものことだったわね。心配して損したわ」
( ;^ω^) 「ひどい言われようだお………」
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/27(火) 20:49:19.99 ID:ka1ZbywdP
ξ ゚⊿゚)ξ 「そんなことはどうでもいいから、早速今日の分を始めましょう」
ξ ゚⊿゚)ξ 「ええっと、昨日はどこまで進めたんだっけ?」
( ^ω^) 「昨日はうさぎが出てくるところで終わったんだお」
ξ ゚⊿゚)ξ 「そうだったかしら。じゃあそこから始めましょうか」
故、この大國主神の兄弟………
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/27(火) 20:50:49.67 ID:ka1ZbywdP
「上つ巻」
<一>
むかあしむかしの、そのまた昔。
それは、天と地が分かれてこの世が生まれた時のお話です。
高天原という世界に、三人の神様が生まれました。
\ イェ~イ!!! /
('A`)/ ('A`)/ ('A`)/
ノ( ヘヘ ノ( ヘヘ ノ( ヘヘ
この神様たちは対となる神様を持たず、独神(ひとりがみ)と呼ばれています。
彼らは特別何をするという訳でもなく、そのままどこかへ消えてしまいました。
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/27(火) 20:52:07.19 ID:ka1ZbywdP
次に、大地が生まれて間もないころのお話です。
大地はまだ安定せず、水に浮かんだ脂のようで、くらげのように漂っていました。
そんな中、まるで葦の芽のように成長する何かから、二人の神様が生まれたのです。
,イ ,イ ━┓¨
/ | / | ━┛
,r‐、λノ ゙i、_,、ノゝ ,r‐、λノ ゙i、_,、ノゝ ━┓¨
゙l ゙、_ ゙l ゙、_ ━┛
.j´ ヽ('A`)ノ (. .j´ ヽ('A`)ノ (. ━┓¨
{ ( ) / { ( ) / ━┛
) ノω| ,l~ ) |ω| ,l~
この神様たちもまた、独神になってそのままどこかへ消えてしまいました。
これら五人の神様は他の神様とは別格の存在で、「別天津神」(ことあまつかみ)と呼ばれています。
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/27(火) 20:53:21.43 ID:ka1ZbywdP
その後、さらに二人の神様が生まれました。
ヽ( 'A)ノ ヽ('A`)ノ
( ) ( )
/ ノ < \
この神様も同様に独神となって、そのままどこかへ消えてしまいました。
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/27(火) 20:54:37.41 ID:ka1ZbywdP
( ;^ω^) 「ちょっと待つお、ツン」
ξ ゚⊿゚)ξ 「あによ。トイレに行きたいなら始める前に言いなさい」
( ;^ω^) 「いや、トイレじゃないお。さっきから神様が消えまくりだけど、一体なんでだお?」
ξ ゚⊿゚)ξ 「んなことあたしが知るわけないじゃない。大方どこかに引きこもったんじゃないの?」
ξ ゚⊿゚)ξ 「あ、でもたまに連絡は寄越してくるから、死んではいないと思うわ。自分で働くつもりがないのかしら?」
( ;^ω^) 「適当な神様たちだお………」
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/27(火) 20:55:54.83 ID:ka1ZbywdP
そうね、じゃあ次の話に進むわよ。
この後は今までと違って、五組のカップルの神様が生まれることになります。
一組、二組と次々に生まれていって………
∧ ∧ ∧∧
(*゚ー゚) (゚Д゚,,)
ノつ旦) (旦⊂).
て ) ) ( ( )~
| ̄∪ J ̄ ̄ιし' ̄|
最後の五組目に、「イザナギの神」と「イザナミの神」が生まれることになったのです。
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/27(火) 20:57:12.96 ID:ka1ZbywdP
そうそう、ここは一つ気を付けなさい。
別天津神の消えてしまったあとの神様だけどね。
先に消えてしまった二人の神様と後に生まれた五組の神様は、併せて「神世七代」(かみよななよ)と呼んでいるわ。
最初の二人は独神だから、それぞれ一代ずつ数えるの。間違えないように。
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/27(火) 20:58:37.04 ID:ka1ZbywdP
<二>
「イザナギの命」と「イザナミの命」は、どこかへ消えてしまった別天津神たちの命令を受けました。
プルルルル
「もしもし? ふわふわしてる大地をテキトーに固めておいてくれ。んじゃ」
ガチャッ
(;゚Д゚) ・・・・・
(;゚ー゚) ・・・・・
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/27(火) 20:59:51.20 ID:ka1ZbywdP
(;゚Д゚) 「だそうだ………」
(;゚ー゚) 「………唐突な話ね。でも一体どうすればいいのかな」
プルルルル
「そうそう、必要な道具は送っといたから。後は頼んだよ」
ガチャッ
こうして別天津神たちは、イザナギとイザナミに「天の沼矛」(あめのぬぼこ)を与えて、国を作ることを委任したのでした。
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/27(火) 21:01:08.26 ID:ka1ZbywdP
そこで早速、この二人の神様は、天の浮橋の上に立って作業を始めます。
(,,゚Д゚) 「まあ、ここまで来たらやるっきゃねえよな」
(*゚ー゚) 「そうだね、ギコくん!」
(,,゚Д゚) 「ほいさっ」
(*゚ー゚) 「うんしょうんしょ」
二人は沼矛を指し下ろし、漂う大地をかき回しました。
海水はこおろこおろと音を立てています。
そして、二人が沼矛を引き上げたその瞬間。
その先っぽから滴り落ちる潮が積み重なって、一つの島になりました。
これが「おのごろ島」という島です。
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/27(火) 21:02:25.16 ID:ka1ZbywdP
イザナギとイザナミは、早速天上界からその島へと降り立ちました。
彼らはすぐに立派な柱を立てて、大きな神殿も造りました。
ここで、イザナギはイザナミに質問をします。
(,,゚Д゚) 「おおい、ちょっといいかゴルァ」
(*゚ー゚) 「なあに? ギコくん」
(,,゚Д゚) 「いや何、少し気になったことがあってな」
(,,゚Д゚) 「しぃの体はどんな風に出来てるんだ?」
(*゚ー゚) 「私の体? んーとね、もうほとんど出来上がってるんだけど………」
(*゚ー゚) 「一ヶ所だけまだ完成していないところがあるみたい。穴があいちゃってるよ」
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/27(火) 21:03:42.42 ID:ka1ZbywdP
(,,゚Д゚) 「ああ、やっぱりか。俺の体も一ヶ所だけ変なところがあるんだゴルァ」
(*゚ー゚) 「え、ギコくんもだったの? 一体どういった感じになってるのか教えてよ」
(,,゚Д゚) 「えーっと、俺の体もほとんど完成してるんだが………」
(,,゚Д゚) 「一ヶ所だけ作りすぎたところがあるんだゴルァ」
(*゚ー゚) 「へぇ~、面白いこともあるんだねえ」
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[>>31うめえww] 投稿日:2009/01/27(火) 21:06:12.87 ID:ka1ZbywdP
(,,゚Д゚) 「そこでだ、しぃ。考えてみたんだけどよ」
(*゚ー゚) 「なあに、ギコくん?」
(,,゚Д゚) 「俺の余った部分でしぃの足りないところに蓋をすれば、もっと多くの国が作り出せると思うんだが………」
(,,゚Д゚) 「やってみるかゴルァ」
(*゚ー゚) 「うん、それがいいと思うよ!」
こうして、イザナギとイザナミは国を産むことにしたので―――
( ;^ω^) 「ツン、ちょっとストップ!」
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/27(火) 21:07:33.09 ID:ka1ZbywdP
ξ# ⊿ )ξ 「な、なによ、まだ話は終わってないわ!」
( ;^ω^) 「い、いや、でも、だって!」
ξ# ⊿ )ξ 「さっさと次に行くわよ! 早く筆を取りなさい!」
( ;^ω^) 「この吾が身の成り餘れる處をもちて、汝が身の成り合わざる處にさし塞ぎて………!?」
( ;^ω^) 「それって、もしかしなくてもセクロ―――」
「うるさい!」
ボカッ
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/27(火) 21:08:49.66 ID:ka1ZbywdP
ξ# ⊿ )ξ 「いい? アンタの仕事はあたしの言うことを書き写すことなの!」
((.;.;)ω(.;.;)) 「わ、わかってるお………」
全くもう、話が飛んじゃったじゃないの!
ええっと、次はね………
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/27(火) 21:10:15.52 ID:ka1ZbywdP
(,,゚Д゚) 「じゃあ、俺とお前でこの天の御柱を回って、出会ったところでやってみるぞゴルァ」
(*゚ー゚) 「それがいいわ。でも私はどっちに回ればいいのかな?」
(,,゚Д゚) 「そうだな………」
(,,゚Д゚) 「しぃは右回りに回ってくれ。俺は左回りに回るから、そこで出会おう」
(*゚ー゚) 「わかった、約束ね」
こうして彼らは約束し、大きな柱の周りを巡り始めたのでした。
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/27(火) 21:11:43.02 ID:ka1ZbywdP
そして、彼らは出会います。
(*゚ー゚) 「まあ、なんていい男の人なのかしら!」
(,,゚Д゚) 「ああ、なんて美しい女の人だゴルァ!」
彼らは互いに声をかけ、その後ポツリとイザナギが一言。
(,,゚Д゚) 「女から声をかけるのはよくないぞゴルァ」
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/27(火) 21:12:59.63 ID:ka1ZbywdP
しかし彼らはそのまま交わり、二つのモノを生みました。
ハ,,ハ, ハ,,ハ
(;;(,,。q゚ )(゙o;゙*);;)~
(;゚Д゚) 「な、なんじゃこりゃあ!」
(;゚ー゚) 「うええ、気持ち悪い………」
その子の名は「水蛭子」(ひるこ)、次いで「淡島」(あわしま)と言われています。
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/27(火) 21:14:25.04 ID:ka1ZbywdP
/| ハ,,ハ, ハ,,ハ |\
|(;;(,,。q・) (゙o;゙*);;)~ |
~~~~~~~~~ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~~~~~~~~~
これら二つの神様は、葦で作った船に乗せられ、どこか遠くへ流されてしまいました。
そのため「水蛭子」と「淡島」は、イザナギ・イザナミの子供には数えないのです。
( ^ω^)+
ξ ゚⊿゚)ξ 「あによ」
( ^ω^) 「ああ、なんて美しい女の人なんだ――」
ξ ⊿ )ξ 「殺すわよ」
( ;^ω^) ・・・・・
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/27(火) 21:15:39.67 ID:ka1ZbywdP
<三>
さて、二人は国産みに失敗してしまいました。
(;゚Д゚) 「ううむ、何がいけなかったんだゴルァ………」
(;゚ー゚) 「神様に相談してみればいいんじゃないかなあ?」
そこで彼らは相談し、別天津神の指示を仰ぐことに決めました。
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/27(火) 21:17:15.30 ID:ka1ZbywdP
(,,゚Д゚) 「一体、何が良くなかったのでしょう?」
(*゚ー゚) 「やり方は間違ってないと思うのですが………」
(;'A`) !
(;'A`) 「え………」
(;'A`) 「なになに?」
(;'A`) 「あんたら、俺らに相談しにきたの?」
(,,゚Д゚) 「はい、その通りです。何分、私たちでは解決できないので………」
(;'A`) o0(うわ、めんどくせえ………)
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/27(火) 21:18:30.43 ID:ka1ZbywdP
('A`) 「じゃあ、あれだ」
('A`) 「占いだ、占い」
('A`) 「鹿の骨持ってきてさ、火にくべるの」
('A`) 「そんで焼いた跡をよく見てみなさい」
(*゚ー゚) 「わかりました」
(,,゚Д゚) 「早速取り掛かります」
二人は別天津神の命令で、太占(ふとまに)で占いをしてみました。
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/27(火) 21:19:45.17 ID:ka1ZbywdP
('A`) 「ふんふん」
('A`) 「ああ、わかった」
('A`) 「女から先に声を掛けたのが良くなかったんだわ」
('A`) 「また戻って改めてやってみなさい」
(,,゚Д゚) 「おお!」
(*゚ー゚) 「さすが神様!」
(#゚A`) o0(そして二度と戻って来んな!)
そうして二人は島へ戻り、早速同じように柱を回りました。
49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/27(火) 21:21:06.42 ID:ka1ZbywdP
(,,゚Д゚) 「ああ、なんてかわいい女の人だゴルァ!」
(*゚ー゚) 「まあ、なんていい男の人なのかしら!」
今度はきちんと男が先となりました。
こう言い終えてから彼らは交わり(AA省略)、ようやく国が産まれます。
50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/27(火) 21:22:32.16 ID:ka1ZbywdP
∧ ∧
(*゚ー゚)
ノ | ハ,,ハ . ハ ハ . ハ,,ハ ハ ハ
~O,,UUつ (・o・,,),,)~ (゚ー゚*),,)~ (・o・,,),,)~ (゚ー゚*),,)~
まず産まれたのが、「淡道の穂の狹別島」(淡路島)。
次に産まれたのが、「伊豫の二名島」(四国)。
次に産まれたのが、「隱伎の三子島」(隠岐諸島)。
次に産まれたのが、「筑紫島」(九州)。
次に産まれたのが、「伊伎島」(壱岐)。
次に産まれたのが、「津島」(対馬)。
次に産まれたのが、「佐度島」(佐渡)
次に産まれたのが、「大倭豐秋津島」(本州)。
こうして先に八つの島が生まれたので、この国は「大八島國」(おおやしまぐに)と言うのです。
53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/27(火) 21:23:48.70 ID:ka1ZbywdP
( ;^ω^) 「な……すごい羅列の仕方だお………」
ξ ゚⊿゚)ξ 「仕方ないじゃない、こんな感じに言われてたんだから。それにまだまだ続くわよ」
( ^ω^) 「ふーん………」
( ;゚ω゚) 「え゛!?」
八つの島を産んだ後、さらに二人は国を産みます。
54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/27(火) 21:25:10.52 ID:ka1ZbywdP
∧ ∧
(゚ワ゚*)
,、、 .|つ(0゙))' ,、、 . ,、、
'((゙o) ~O-;;つ (-゙))'(0゙))'
まず産まれたのが、「吉備兒島」(児島半島)。
次に産まれたのが、「小豆島」。
次に産まれたのが、「大島」。
次に産まれたのが、「女島」(姫島?)。
次に産まれたのが、「知訶島」(五島列島)。
次に産まれたのが、「兩兒島」(男女群島)。
こうして産まれた国は、合計六つです。
55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/27(火) 21:26:26.49 ID:ka1ZbywdP
<四>
/⌒∧ ∧ ,、、 . ,、、 . ,、、 . ,、、
~(⌒,,(,*゚ o'((゙0) (o゙))' (0゙))' (-゙))'
さて、国を産み終えたイザナギとイザナミは、次に神様を産んでいきました。
~ 中略 ~
どうやら、家の神様や海の神様を産んだようです。
こうして産まれた神様は、合計10人。
56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/27(火) 21:27:42.74 ID:ka1ZbywdP
これらの産まれた神様のうち、最後の二人が河と海で分担して、さらに神様を産んでいきました。
水に関する神様を8人。
風の神様。木の神様。山の神様。野の神様。
山の神様と野の神様も、山と野で分担して神様を産んでいきます。
山や渓谷に関する神様を8人。
また、イザナミもさらに神様を産んでいきます。
船の神様。
食べ物の神様。
そして………火の神様。
58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/27(火) 21:29:16.15 ID:ka1ZbywdP
ハニャーーン!!
:∧ ∧: ハニャーーーーン!!!
:(;>0<):
: U,´⌒ヽ:
~(_つ;'゙o)
"'゙;;::゙'';; ズルズル・・
しかしイザナミは、火の神様を産んでしまったことにより、
61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/27(火) 21:30:33.51 ID:ka1ZbywdP
ハニャッ!! ハニャァァァアヅイ゙ヨーーーー!!!!!
∧,.从@ シィィィイイイイシイイイ!!!!!
(゙q(;::;从,
⊂;::##,.;:.,:;) ゴォォ…
ヽ ~ ,、、 . チィチィ
(ノ''ヽ);:. (0゙))' ...
(あそこに)大やけどを負ってしまいました。
64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/27(火) 21:31:52.55 ID:ka1ZbywdP
ウジィィィ……
/#;;`∧_,,,
∴,;(#;;);;(#゙;0`)ミ
((::(:::::)) ⊂∴∴⊃
瀕死のイザナミからも、多くの神様が産まれます。
吐瀉物からは、鉱山の神様。
大便からは、粘土の神様。
小便からは灌漑用水の神様と、作物の成長の神様。
ちなみに、作物の成長の神様の子供には食べ物の神様がいます。
66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/27(火) 21:33:11.14 ID:ka1ZbywdP
(,.、,.,、∧_,,,
と´#;;O(#。p`)っ
こうしてイザナミは、火の神を産んだことにより死んでしまいました。
イザナギとイザナミが産んだ国は14島。神様は35人でした。
68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/27(火) 21:34:47.51 ID:ka1ZbywdP
そして、
(,,;Д;) 「うおおおおおお、しぃが死んじまったじゃねえかゴルァァァァ」
イザナミの死体を目にし、イザナギは号泣しました。
その涙から産まれたのは、泉の神様。
69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/27(火) 21:36:19.30 ID:ka1ZbywdP
結局イザナミの亡骸は、出雲國と伯伎國の境にある山に葬られることになりました。
しかし、イザナギの怒りはおさまるところを知りません。
ゴルァァァア!!!!
∧∧
(#゚Дハ,从,;・
(つ,,(i|゚ )==と≡=-
| |・;:`。
U~U ;
こうしてついには、腰に帯びていた十拳劒(とつかのつるぎ)を抜いて、火の神の頸を斬り落としてしまいました。
火の神の血は飛び散り、その血から8人の神様が産まれることになります。
71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/27(火) 21:37:41.49 ID:ka1ZbywdP
ハ,,ハ
(゙q;゙;;) (;.;;)~
また、火の神の死体からも8人の神様が産まれました。
( ;^ω^) 「うえ……グロいシーンだお………」
ξ ゚⊿゚)ξ 「まあ、昔の話だしね」
72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/27(火) 21:39:11.62 ID:ka1ZbywdP
<五>
その後イザナギは、イザナミのことを諦めきれなかったため、黄泉の国まで迎えに行くことにしました。
(,,;Д;) 「しぃぃぃぃ!! 待ってろよおおおおおおおお!!!!」
(,,;Д;) 「まだ国作りは終わってないんだ、早く帰るぞゴルァァァァ!!!!
(;;;;;;;;) 「ギコくん………」
彼は黄泉の国へ向かい、扉越しにイザナミに話しかけます。
74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/27(火) 21:40:31.75 ID:ka1ZbywdP
(;;;;;;;;) 「悔しいなあ。もう少し早く来てくれていたら………」
(;;;;;;;;) 「ここのごはんを食べちゃったせいで、私はもうこの国の住人になっちゃったんだよね」
(,,゚Д゚) 「…………スマン」
(;;;;;;;;) 「でもね! 私のギコくんが来てくれたんだもの、帰らないとマターリできないよね!」
(;;;;;;;;) 「だから今から黄泉の国の神様に直談判してくる! ギコくん、ちょっと待ってて!」
(,,;Д;) 「…………すまん、すまん」
75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/27(火) 21:41:48.34 ID:ka1ZbywdP
(;;;;;;;;) 「…………そうそう、待ってる間は絶対に私のことを見ちゃいけないよ?」
(,,;Д;) 「???」
(,,;Д;) 「わかったぞゴルァ………」
イザナミは意味深な言葉を残して屋内へと消えていきました。
そうしてイザナギは、長い間待たされることになるのです。
76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/27(火) 21:43:03.25 ID:ka1ZbywdP
(,,゚Д゚) ・・・・・
(,,゚Д゚) ・・・・・
(,,゚Д゚) o0(いくらなんでも遅すぎるぞゴルァ………)
(,,-Д-) o0(中がどうなってるのか、ちょっとくらいなら見ても――)
(;-Д-) o0(いや! でもしぃとの約束だし………)
(;>Д<) 「ああ、でも! 遅いぞゴルァ!!!」
79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/01/27(火) 21:44:17.58 ID:ka1ZbywdP
イザナギはついに耐え切れなくなりました。
そこで、髪の毛をまとめている左側の櫛の一部を折って、火をつけてみたのです。
(,,゚Д゚) 「そーっと見るだけだゴルァ………」
そしてイザナギは、見てはいけないものを見てしまったのでした。
82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/27(火) 21:45:35.65 ID:ka1ZbywdP
,,, ζ アゥアゥァウァー・・・・・ウジィィ!!!!
(#´;;-゙)
/∪;;つ
/;; ;;;ノ
(/ U
(,,゚Д゚) ・・・・・
(つд⊂)ゴシゴシ
(;゚Д゚) ・・・・・
(;゚Д゚) 「なっ」
83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/27(火) 21:47:01.78 ID:ka1ZbywdP
(;゚Д゚) 「なんじゃああああああぁぁぁぁああああぁあああ???!!!!1」
,,,ζ
(#´;;-゙) 「ギコくん………」
(;゚Д゚) 「うわああああああ!! く、来るな!! 来るなあぁぁーーっ!!!」
そこには全身に蛆虫がたかっている、イザナミ(だったもの)の姿があったのです。
さらに8人の雷神がまとわり付いており、なにやらゴロゴロと音を立てていました。
86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/27(火) 21:48:23.60 ID:ka1ZbywdP
(;゚Д゚) 「ひいい、助けて、たっ、助けてくれえーーーーっ!!!!」
,,,ζ
(#´;;-゙) 「ああ、ギコくんに恥ずかしい姿を見られてしまった………」
,,,ζ
(#´;;-゙) 「こうなったら生かして帰すことはできないわ………」
,,,ζ
(#´;;-゙) 「貴方たち、ギコくんを捕まえなさい………」
(#゚;;-゚) 「リョウカイシマシタ…」
そこに現れたのが、黄泉醜女(よもつしこめ)という追っ手でした。
88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[>>85 記述がないです] 投稿日:2009/01/27(火) 21:49:49.44 ID:ka1ZbywdP
∧_,,,
(#゚;;-゚)
/;; ;;⊃ グルルギュー
~;; ;; ;;/
((((/ 'J,,, ..
∧_,,, オナカスイタ…
;;´ (#゙;;-゙)
/;; ;;⊃
. ~;; ;; ;;/ ((
. ((((/ 'J,,,
∧_,,, マッテ…
~ (#゚;;-゚)
~ /;; ;;⊃
~;; ;; ;;/
(/ 'J
(#゚;;-゚) 「ギコサマ……オマチクダサイ………」
(;゚Д゚) 「げっ、追っ手が来たか!」
(;-Д-) 「くそう!」
89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/27(火) 21:51:06.04 ID:ka1ZbywdP
(#゚;;-゚) 「ユックリツカマッテイッテネ………」
(;゚Д゚) 「そうだ! 」
(;゚Д゚) 「この髪飾りを使えば………」
(#゚Д゚) 「おりゃっ!」
イザナギは追っ手を振り切るために、自分の髪飾りを投げ捨てました。
92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/27(火) 21:52:27.87 ID:ka1ZbywdP
そうすると不思議なことに、そこからぶどうの実が現れたのです。
(#゚;;-゚) 「アア、ブドウダワ……パクパク………」
(#゙;;-゙) 「ブドウオイシイ………」
(*゚Д゚) 「やったぞゴルァ!」
93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/27(火) 21:53:50.51 ID:ka1ZbywdP
しかしそれでも、黄泉醜女は追いかけてきます。
(#゚;;-゚) 「マッテ、マッテ……」
(;-Д-) 「ああ、キリがねえなあ! くそう!」
次に、イザナギは髪の毛をまとめている右側の櫛の一部を投げ捨てました。
すると、そこから竹の子が生えてきます。
(#゙;;-゙) 「タケノコオイシイ……」
(#゚Д゚) 「おっしゃ、この調子だゴルァ!」
こうしてイザナギは、黄泉醜女を振り切ることに成功したのです。
94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/27(火) 21:55:08.34 ID:ka1ZbywdP
しかし、イザナミの方も諦めてはいませんでした。
その身に宿った雷神8人に命じて、さらに追いかけさせたのです。
,,,ζ
(#´;;-゙) 「キィィ!! マッタクナニヲヤッテルノヨ!! コレジャギコクントマターリデキナイジャナイノ!!」
,,,ζ
(#´;;-゙) 「ツギハアンタタチガイキナサイ!! ナントシテモギコクンヲツカマエルノヨ!!」
(*゚∀゚) 「ウヒャヒャ、マカセトケー!!」
8人の雷神は1500体もの悪霊を引き連れて追いかけ始めます。
95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/27(火) 21:56:44.84 ID:ka1ZbywdP
(*゚∀゚) 「オラ、マテヨー!! アヒャヒャヒャヒャ!!」
(;゚Д゚) 「ちィィ! どっかに行きやがれ!」
イザナギは帯びている十拳劒を抜き、後ろの方で振り回しながらなおも逃げ続けました。
97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/27(火) 21:58:04.43 ID:ka1ZbywdP
そしてようやく、この世とあの世を結んでいる黄泉比良坂(よもつひらさか)の坂下までたどり着いたのです。
(;-Д-) 「はあー、ここまで来ればなんとか………」
( ∵) ・・・・・
(,,゚Д゚) o0(ん? あれは桃の実じゃないか)
(,,゚Д゚) o0(桃の実には悪霊を払う力があるとか…………よし)
98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/27(火) 21:59:22.21 ID:ka1ZbywdP
(*゚∀゚) 「アヒャッヒャー、オイツイタゾー」
(#゚Д゚) 「おおらっしゃあああああ!!!」
アヒャ?
_ = ― ̄ _ 三 ( ∵) (゚∀゚*)
99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/27(火) 22:00:39.37 ID:ka1ZbywdP
(*゙∀゙) 「アヒャン……」
(,,゚Д゚) 「おっし」
桃の実の力によって、悪霊たちはことごとく逃げ帰って行きました。
100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/27(火) 22:02:07.49 ID:ka1ZbywdP
(,,゚Д゚) 「ありがとう、桃の実よ………」
( ∵) ・・・・・
(,,゚Д゚) 「そうだな………」
(,,゚Д゚) 「俺を助けてくれたように、この世に生きる人々が苦しんでいる時は、彼らを助けてやってくれないか」
(,,゚Д゚) 「その代わりに、これからはこのように名乗るがいい」
( ∵) ・・・・・
桃の実からは、また一人の神様が産まれました。
103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/27(火) 22:03:32.39 ID:ka1ZbywdP
< ギコクゥゥゥゥン!!
(;゚Д゚) 「いかん、今度は本人のお出ましだ!」
(;゚Д゚) 「こうなったらあの世の入り口を封鎖しちまうよりねえな」
(#゚Д゚) 「あらよっと」
ズズーン
(,,゚Д゚) 「これでよし………」
104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/27(火) 22:04:50.65 ID:ka1ZbywdP
< ハニャ?? ギコクーン、ココヲアケテヨー!! ギコクーン!!
(#゚Д゚) 「うるせえ、黙ってろ!」
< ヒドーイ!! ギコクンガソンナコトイウナンテアリエナイワ!!
(#゚Д゚) ・・・・・
< デモ、ミンナノアイドルシィチャンハヤサシイコダカラ、ダッコシテクレタラユルシテアゲルノ!!
(# Д ) ・・・・・
< ダカラギコクン!! ココヲアケテー!!
106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/27(火) 22:06:09.02 ID:ka1ZbywdP
(# Д ) 「おい、よく聞け」
< ハニャ?? ドウシタノギコクン??
(# Д ) 「離婚するぞゴルァ」
< ガーン!!
< ハハ…… ナニヲイッテルノギコクン………
107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/27(火) 22:07:37.13 ID:ka1ZbywdP
(#゚Д゚) 「離婚するっつってるんだ! り・こ・ん・!」
< ハ、ハハ、アリエナイワ……
< ハハハ、アヒャ、アハハハハ!!
< アーッハッハッハ!!
(;゚Д゚) ・・・・・
109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/27(火) 22:09:15.41 ID:ka1ZbywdP
< ワカッタ!! ソッチニハギャクサツチュウガイルンデショウ!!
< ソウヨ!! ソウニキマッテルワ!!
< ダカラワタシガ、ギコクンノセカイニイルヒトビトヲ、イチニチニ1000ニンズツクビリコロシテアゲル!!
< ソウシタラソッチノセカイガサビシクナッテ、ギコクンガコッチニキテクレルハズヨ!!
< ワタシッタラサイキョージャナイ、アハハハハ!!
(#゚Д゚) ・・・・・
110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/27(火) 22:10:35.02 ID:ka1ZbywdP
< ネ!! ギコクン、ソウデショウ??
(#゚Д゚) 「だったらこっちでは一日に1500人を新しく産んでくれるぞゴルァ」
< オモシローイ!! デモワタシ、マケナイカラ!!
< イツマデモギコクンノコトマッテルモン!!
< アハハハハハハハ!!!
・・・・・・
・・・・
・・
111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/27(火) 22:11:49.07 ID:ka1ZbywdP
こうして今の世界では、一日に1000人が死に1500人が産まれるようになったのです。
この出来事によって、イザナミは「黄泉津大神」とか、「道敷大神」とかと呼ばれるようになりました。
また、黄泉の国の出口を塞いでいる岩は、同じく神様となったということです。
113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/27(火) 22:13:11.69 ID:ka1ZbywdP
( ;^ω^) 「うわあ……イザナミに何があったんだお…………」
ξ ゚⊿゚)ξ 「これがこの国最古のヤンデレよ」
( ;^ω^) 「え?」
ξ ゚⊿゚)ξ 「嘘よ」
( ;^ω^) 「おっ?」
ξ ゚⊿゚)ξ 「さっさと次に行くから準備なさい」
( ;^ω^) 「おーん?」
116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/27(火) 22:14:34.79 ID:ka1ZbywdP
<六>
(;゚Д゚) 「はぁ、ひどい目にあった………」
(;゚Д゚) 「全く、汚らわしい国に行ってしまったもんだよ」
(;゚Д゚) 「これはちゃんときれいにしなきゃいけないぞゴルァ!」
イザナギは黄泉の国に行ったことにより、体中が汚れてしまいました。
そこで彼は、日向の地にて「禊」(みそぎ)をすることにしたのです。
119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/27(火) 22:15:51.11 ID:ka1ZbywdP
身に着けていたものを投げ捨てたところ、12人の神様が産まれました。
陸路の神様が6人。
海路の神様が6人。
また、川の中流にて禊をし、そこからさらに神様が産まれます。
災厄の神様が2人。
災厄を吉事に変える神様が3人。
海底・海中・海上の神様。
航海の神様が3人。
121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/27(火) 22:17:11.33 ID:ka1ZbywdP
まだまだ神様は産まれます。
左目を洗った時に産まれたのが、「天照大御神」(あまてらすおおみかみ)。
从 ゚∀从 「オレオレ、俺だよ!」
右目を洗った時に産まれたのが、「月讀命」(つくよみのみこと)。
('、`*川 「ども」
鼻を洗った時に産まれたのが、「建速須佐之男命」(たけはやすさのおのみこと)
_
( ゚∀゚)o彡゚ 「おっぱい! おっぱい!」
122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/27(火) 22:18:24.99 ID:ka1ZbywdP
この時、イザナギはこの三人が産まれたことに痛く感動し、この世を分割して任せることにしたのです。
アマテラスには首飾りの玉を与えて、高天原を。
ツクヨミには夜の国を。
スサノヲには海原を。
ちなみに、もちろん首飾りの玉からも神様が産まれています。
126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/27(火) 22:20:17.49 ID:ka1ZbywdP
( ^ω^) 「おっ、ようやく有名な神様が出てきたみたいだお」
ξ ゚⊿゚)ξ 「まだ始まったばかりだけどね、まだまだ先は長いわよ」
( ;^ω^) 「うへえ、大変な作業だお………」
ξ ゚⊿゚)ξ 「なに弱音を吐いてるのよ、まったくだらしがないわねえ」
( ;^ω^) 「ま、まあ今日はこれくらいにしてゆっくり休むお!」
「ハァ、先が思いやられるわ………」
ブーンたちの作業はまだまだ続くのであった。
終わり