1 名前:1:2007/08/02(木) 22:37:44.81 ID:LoXzip4y0
「――――わりぃ、俺もう我慢できねぇ」
「は? 何言ってんのおま……」
教室中に悲鳴が響き渡った。
一人の生徒が腕を抑え、血を流しながら倒れる。
('A`)「これは復讐だ。全員、その場所から動くなよ」
――('A`)ドクオの怒りが爆発するようです
4 名前:1:2007/08/02(木) 22:42:36.03 ID:LoXzip4y0
(;゚∀゚)「あ……が……!」
('A`)「誰が動いていいって言ったよ。ジョルジュ」
(;゚∀゚)「あぎゃあぁぁぃぃぃてぇぇぇ!!!」
ドクオはジョルジュの傷口を踏みつける。
(;´∀`)「ど、ドクオ君! やめるモナ! 今、自分が何をしているのかわかってるのかモナ!?」
('A`)「わかってますよ。モナー先生」
ドクオの視線がモナーへと向けられる。
(;´∀`)「だ、だったら、そのナイフを早く捨てるモナ。あ、危ないモナよ」
7 名前:1:2007/08/02(木) 22:46:37.33 ID:LoXzip4y0
('A`)「危ない? 先生が気にしてるのは、自分の立場でしょ?」
ドクオはそう言いながらモナーに一歩近づく。
('A`)「俺がジョルジュ達に蹴られたり、教科書や弁当を捨てられたり、
どんな時だって、モナー先生は見て見ぬふりだったじゃないですか」
(;´∀`)「そ、それは……違うモナ! ただ、本当に気がつかなくて……」
('A`)「嘘をつくな!」
ナイフをモナーの首筋にぴたりとつける。
(;´∀`)「ひっ……! こ、殺さないでくれモナ! 金なら、金ならいくらかあげるモナ!ほら!諭吉だモナ!」
11 名前:1:2007/08/02(木) 22:50:59.41 ID:LoXzip4y0
その光景をただ呆然と見ていることしかできない生徒達。
内藤ホライゾン……通称ブーンはそこにいた。
( ^ω^)「うーん、どうするかお」
ξ;゚⊿゚)ξ「ああ、もう何なの……! このままじゃアイツ、いじめに加入した人全員に
危害を加えかねないわ」
( ^ω^)「え、ツンもいじめ加入してたのかお?」
ξ゚⊿゚)ξ「うん……。だって、ジョルジュ君に逆らったらしぃグループからハブかれちゃうもん。
でも、私は直接的にはいじめに関与してないわ! お得なCコースを選んだんですもの!」
( ^ω^)「Cコース、って教科書や靴を捨てたりする比較的軽いコースかお?」
15 名前:1:2007/08/02(木) 22:55:20.57 ID:LoXzip4y0
ξ゚⊿゚)ξ「ええ。そりゃ罪悪感はあったけど……やるしかないじゃない」
( ^ω^)「腐ってんな」
ξ゚⊿゚)ξ「……ブーンはそんなこと言える立場なの? あなただっていじめに加入してたんでしょ!?」
( ^ω^)「僕はDコースだからいじめとは関係ないお」
ξ゚⊿゚)ξ「Dコースって……ああ、見張りね。それって間接的にだけど関与してるじゃない」
( ^ω^)「違うお。僕はたまたま先生を見張ってただけで、ドクオのいじめとは全く関係ない話だお」
ξ゚⊿゚)ξ「腐ってるわね」
( ^ω^)「今回はお互い様、ということで手を打とう」
23 名前:1:2007/08/02(木) 23:00:18.38 ID:LoXzip4y0
(;´∀`)「ぶひぃぃ! や、やめてモナ! 僕には幼い娘が……家族が……」
('A`)「うるせえ!」
(;´∀`)「ぶふっほぉ……!」
ドクオがモナーの股間を蹴り上げる。
モナーは股間を押さえながら地面に蹲った。
('A`)「後でたっぷり屈辱を味あわせてやる」
ドクオはそう言うと、視線を上げる。
('A`)「次は……そうだな、ショボン」
(´・ω・`)「は、はふぃ!」
教室の隅でがたがたと震えている生徒、ショボンへとドクオが近づく。
29 名前:1:2007/08/02(木) 23:05:00.90 ID:LoXzip4y0
('A`)「成績優秀。家はお金持ちのおぼっちゃん」
(´・ω・`)「は、あ……あ……」
ショボンはその場に尻をつき、その顔は恐怖で青ざめている。
('A`)「将来は親の会社を継ぐそうだな。勝ち組ってやつだよな? 間違ってるか?」
(´・ω・`)「お、おおおおっしゃるとおりでございまひゅ、は、はい」
ドクオがまた一歩近づく。
('A`)「お前にはよく物を隠されたよ。あと、机に悪口も彫ってくれたよな」
(´・ω・`)「いや、その、あの、ですね。はい、それ、は……」
ショボンは歯をかたかたと鳴らし、首を小刻みに横に振る。
32 名前:1:2007/08/02(木) 23:08:27.91 ID:LoXzip4y0
('A`)「そうだろ? ショボン」
ナイフがショボンの目の前に突き出される。
(´・ω・`)「ち、違うんだよドクオ君! いえ、ドク様! 僕はジョルジュっていう最ッ低な野郎に
暴力という野蛮な力で脅されて、不可抗力! そう、不可抗力だったんだよ!
仕方なかった! 僕は、本当は君を傷つけたくなんか……!」
('A`)「……仕方なかっただと?」
ドクオの低い声がショボンの言葉をさえぎった。
瞬間、ショボンの顔にドクオの蹴りが炸裂した。
(´;ω;`)「あぎゃひっ! あうぁぁぁ! 痛、痛いよ……痛いぃぃぃ!!」
38 名前:1:2007/08/02(木) 23:14:43.70 ID:LoXzip4y0
('A`)「お前の仕方なかった、という理由で俺がどれほど苦しんだかお前にわかるか?
……わかんのかっ!?」
(´;ω;`)「痛……い……鼻が、僕の鼻が……! ママ……助けてぇ……ヒクッ……」
( ^ω^)「これはひどい」
ξ゚⊿゚)ξ「ドクオの仕打ちが? それとも」
( ^ω^)「無論、ショボンのクソっぷりだお」
ξ゚⊿゚)ξ「ま、成績とこういう場面で機転が利く頭の良さは別ってことね」
( ^ω^)「まるで自分なら機転が利く、とでも主張したそうな言動だおね」
ξ゚⊿゚)ξ「さあ? どうかしらね。私だってこう見えても心内は恐怖で震えてるのよ?」
( ^ω^)「本当に怯えてる奴はそうは言わんだろうお」
ξ゚⊿゚)ξ「つまらない男……」
52 名前:1:2007/08/02(木) 23:24:01.70 ID:LoXzip4y0
(*゚ー゚)「ドクオ君、もうやめて!」
突然、ただ見つめていただけの生徒達の中から声がした。
バレー部のしぃだ。
(*゚ー゚)「ドクオ君、復讐なんてしても誰も幸せになれないよ!
そんなことしても、誰かを傷つけるだけで誰も救われない!」
('A`)「救われない……?」
(*゚ー゚)「そうだよ! だって、そんなことしたって……誰も……」
('A`)「救われなくていい」
ドクオは歪んだ笑みを浮かべる。
53 名前:1:2007/08/02(木) 23:26:02.18 ID:LoXzip4y0
('A`)「傷つけるだけでいい。俺を苦しめた奴らに、同等の報いをさせる」
(*゚ー゚)「それじゃ何も解決しないじゃない!」
('A`)「正論ぶっこいてんじゃねぇ!!」
ドクオは、耳が割れるほどの大声で叫んだ。
('A`)「お前にわかるか? 自分という存在を否定され、虫けらのように扱われ、
全てを殺された俺の気持ちが、てめぇにわかるのか!?」
(*゚ー゚)「そ、それは……」
ドクオがしぃに近づき、胸倉を掴む。
生徒の群が悲鳴をあげてしぃから離れた。
(;´∀`)(い、今のうちに逃げなければ……! くそっ! 下半身に力が入らんモナ!
クソガキが思いっきり蹴りやがってぇぇぇぇ殺す殺す子殺すモナぁぁぁ!)
63 名前:1:2007/08/02(木) 23:31:21.37 ID:LoXzip4y0
( ,,゚Д゚)「しぃから離れろゴラァァァァ!!」
(*゚ー゚)「ギコ君!!」
しぃの彼氏であるサッカー部のギコがドクオへ突進する。
自らの恐怖を消し去るためか、叫びながらドクオの腰めがけてタックルを仕掛ける。
('A`)「っつ!?」
( ,,゚Д゚)「ッゴラァ!」
ギコはドクオを押し倒し、もみくちゃになる。
('A`)「野郎……っ!」
( ,,゚Д゚)「らぁぁぁぁ――!」
ギコが拳を振り上げたその瞬間、ドクオがナイフを握りなおす。
(*゚ー゚)「ダメ! ギコ君、離れ――――」
67 名前:1:2007/08/02(木) 23:35:01.98 ID:LoXzip4y0
( ,,゚Д゚)「あ……れ……?」
('A`)「ハァ……ハァ……」
ギコは自らの体を見る。
( ,,゚Д゚)「なんで、腹から血……が……?」
ギコは腹の部分に手をやると、そのまま前のめりに倒れこんだ。
(*゚ー゚)「ギ……コ……君……?」
( ^ω^)「こ、殺した、殺したぁぁぁぁ!!! うわあああああああ!!」
ξ゚⊿゚)ξ「あ、ここで声出すんだ」
( ^ω^)「うん、一応」
79 名前:1:2007/08/02(木) 23:41:01.78 ID:LoXzip4y0
教室中が一気に蜂の巣を叩いたような騒ぎになる。
誰もが我先にと教室のドアへと走り出し、悲鳴と罵声が響き渡った。
(;´∀`)「オラァ! どけモナ! 先生が先モナ!!」
(´;ω;`)「怖い、怖いよおおおお!!!ママァァァァ!!」
その光景を、ただ呆然と見つめるドクオ。
手に持ったナイフからは血がしたたっている。
('A`)「はぁ……はっ……!」
目の前には、大量の血を流しながらぴくりとも動かないギコ。
(*゚ー゚)「どう、して……ねぇ、どうしてなの? ギコ君……ねぇ、返事してよ」
('A`)「お、俺は」
ドクオの目が、初めて後悔の念でゆれる。
84 名前:1:2007/08/02(木) 23:45:38.38 ID:LoXzip4y0
('A`)「違う。違うんだ」
ドクオはナイフを地面に落とし、一歩一歩後ろへ下がる。
('A`)「俺じゃない。俺がやりたかったのは、こんな……」
( ゚∀゚)「ゃ……ろぉ……!」
その光景を背後から見ているのはジョルジュだ。
腕から血を流しながらも、静かにドクオが落としたナイフへと近寄る。
(* ー )「ドクオ君……どうして……」
('A`)「や、やめろ! 俺をそんな目で見るなぁぁぁぁ!!」
その時、ブーンの頭に電撃のようなものが走った。
( ^ω^)「――――来る!」
94 名前:1:2007/08/02(木) 23:50:21.12 ID:LoXzip4y0
( ゚∀゚)「おおおぉぉぉぉぁぁぁぁぁ!!」
ジョルジュの手が地面に落ちているナイフを掴むと、一気に立ち上がった。
ナイフの刃をつきたて、ドクオに向かって全速で走る。
('A`)「なっ……!?」
ドクオが振り向いた瞬間、まるで教室の時が止まったかのような。
その場を静寂が包み込み、静止画のように全てがとまる。
( ゚∀゚)「ざまぁ……見やがれ……ってん……だ」
('A`)「かっ……」
ドクオの腰の部分にナイフが突き刺さっている。
ドクオの目は見開かれ、傷口を手で押さえている。
103 名前:1:2007/08/02(木) 23:55:07.58 ID:LoXzip4y0
ドクオがゆっくりと地面へと倒れこむ。
そして、ジョルジュもまた膝をつき、倒れる。
('A`)「あ……い……」
( ^ω^)「お、おい!」
ξ゚⊿゚)ξ「なんてことなの」
ブーンとツンが倒れている二人の元へ走りよる。
( ^ω^)「ジョルジュ死んでるし」
ξ゚⊿゚)ξ「まじ?」
( ^ω^)「まじまじ。脈無し」
119 名前:1:2007/08/02(木) 23:59:58.71 ID:LoXzip4y0
('A`)「内……藤……?」
( ;ω;)「ドクオ、しっかりするお! 死んじゃだめだお!」
ブーンは涙を流しながらドクオの体を左右に振る。
だが、ドクオの体は少しずつ体温を失いつつあった。
('A`)「な……んで、そんなこと……言うんだ……。
お前……だって、俺の……こと……嫌……」
( ;ω;)「何言ってんだお! 僕はドクオのことを嫌ってなんてないお!
だって、僕はドクオの友達なんだお!」
('A`)「え……?」
( ;ω;)「ドクオ、ごめんだお……! いじめを止められなくて……!
僕はドクオに復讐されても仕方ない人間だったお!」
( ;ω;)「でも、でも! 相談くらいしてくれたってよかったお!!
一人で抱え込みやがって……ドクオは馬鹿だお! 大馬鹿だお!」
( ^ω^)(ふぅ、ちょっと休憩)
125 名前:1:2007/08/03(金) 00:03:20.06 ID:kwMevyV+0
('A`)「内……藤……」
ドクオは震えながら手をブーンへと差し伸べる。
その手を、ブーンはしっかりと握った。
('A`)「俺……にも……友達が……いた、んだ、な。
ハハッ……俺、何やって……ん……あれ……」
ドクオの目から光が、消えた。
( ^ω^)「死んでしまったかお」
ξ゚⊿゚)ξ「ええ……」
ファンファンファン!
ξ゚⊿゚)ξ「警察が来たようね」
( ^ω^)「ああ」
133 名前:1:2007/08/03(金) 00:08:09.95 ID:kwMevyV+0
……
…
ミ,,゚Д゚彡「悲しい事件だな……。結局、全てが救われることが無かった……」
フサギコ刑事は現場を見ながら呟く。
( ^ω^)「こんな事件を起こさないためにも、教育のあり方を見直すべきだおね……」
ξ゚⊿゚)ξ「そうね。世の中は豊かになっているのに、心が貧しいなんて悲しすぎるわ」
( ^ω^)「だが、暗い未来ばかりでも無い。光が見えなければ、僕達が光になればいい」
ξ゚⊿゚)ξ「そうね、それがいいのよね。うん、決めた! 私、医者になるわ!」
ブーンとツンは手を繋ぐ。
( ^ω^)ξ゚⊿゚)ξ「僕(私)達が明るい未来を作るんだ!」
fin
153 名前:1:2007/08/03(金) 00:18:21.61 ID:kwMevyV+0
・次回予告
――――この作品の面白い所がわからない。
――――後味悪いし、最悪。wwwwとか言ってる奴らの気が知れない。
荒れるスレッド。何も考えずに投下した作者。まとめ依頼する夏厨。
次回! 「波乱! ネタをネタと捉えるか否か!」
続かない。
( ^ω^)「無駄な議論を起こさないためにも、ブーン小説のあり方を見直すべきだおね……」
ξ゚⊿゚)ξ「お前モナー」
終わり